JAZZ CAFE Murra(京都・出町柳)
先日、2023年3月17日に開催する山田兎さんのライブ会場”JAZZ CAFE Murra”の店長へご挨拶に行ってきました。
Murraさんは京都の出町柳駅から徒歩15分ほどのところにあります。
出町柳には、下鴨神社、鴨川デルタ、鴨川の亀石・・・など、京都ならではの景色もありますが、冬の京都の冷たい空気、そして”しん”とした静けさ、それらが地元の方々の生活の息づかいと調和した場所・・・心地よい京都の風情に触れることができる、そんな場所の一つではないでしょうか。
メジャーな旅行雑誌には載らないけれど、地元の人が知っている京都の空気感が漂う場所、そんな場所の印象があります。
そんな素敵な場所に”JAZZ CAFE Murra”さんはあります。
山田兎さんと一緒にお店に入り、店長とご挨拶をさせていただきました。
お店に入りまず目に入ってくるのが壁に並べられたアナログのレコード、一面のジャズアーティストの写真、カウンターの前に並べられたステージを向いたチェア、アップライトピアノ、ステージ、スピーカ・・・そしてひときわ目を引いたのが古代魚・アロワナ達!
アロワナは古代魚としてシーラカンスなどとも同列に語られています。
その中でも、アジアに生息するというアジアアロワナで、赤色種のもの。
中国では龍という名がついており、その姿や存在感から人々は龍を想像し、太古の昔から畏敬の念を抱いてきたのでしょう。
まさに”歴史を紡ぐ者”。
お店のこだわり、店長の気概といったものがその空間に詰め込まれているのだな〜と、ふと想いがよぎりました。
”JAZZ CAFE Murra”は、もともとはJAZZ CAFEとして営業をされていました。
それもあって、お店にはアナログのレコードや当時を彷彿させる写真などが所狭しと並んでいます。
店長のこだわりの一つはお店のルーツでもあるJAZZ CAFEとしての側面でもあるとのこと。
おもむろに、並べられたレコードの中から取り出した一枚をかけていただきました。
それは今から約60年前、1950年代にプレスされたレコード、Billie Holidayの「Body and Soul」。
さりげなく説明していただいたのですが、アンプ、真空管、そしてプレイヤーの針、スピーカーまで、レコードがプレスされた当時に製造された、もしくはそれに近いものとのこと。
さらに、レコードもプレスされた初盤頃のものとのこと。
レコードについてはそれを製造するプレス機や原盤というのでしょうか、それらもプレスを繰り返すほど消耗し、音の鮮度は下がる、と店長に教えていただきました。
当時のミュージシャンやエンジニアが真剣に音に向き合って完成させたレコード。
それは恐らく、それが完成した瞬間のピースが最高の出来なのでしょう。
そして、それを忠実に再現するには、その時と同じ環境に近いことが重要になる。
しかしそれを実現するのは、時が進むほど困難になっていく。
だからこそ尊く、貴重なのだと思います。
さて、それらを通してMurraさんという空間の中に再現されたものは、僕の知る音楽の域を超え、まるでタイムマシーンで再現された当時の世界。
モノラルの音源から再現される、クリアで輪郭のある音像、それだけでなく、土埃、タバコの煙、塵までもがレコーディングした空間と同じ状態で存在しているかのような感覚がそこにはあるように感じられました。
僕の知るBillie Holidayは、「奇妙な果実」という曲にまつわるストーリーの印象が強いシンガーでした。
(ご参考:Billie Holiday -Wikipedia-)
当時の黒人差別との戦いとか、彼女の生き様とか・・・そういったインパクトの強い印象を持つアーティストですが、針が落ちた瞬間にまるで、彼女やその世界観がその場に再現されたかのような印象を受けました。
当時を知らない僕ですが、その時代の空気に触れることができた、いやむしろ、放り込まれた、そんな気さえしました。
アナログレコードは、CDなどのデジタル音源と違い、記録されている周波数の広さが違う、とよく耳にします。
頭では理解していたのですが、それを初めて体感できたのが、今回、”Murra”という空間でかけていただいた Billie Holiday のBody and Soul でした。
実はその少し前にも、山田兎さんのCDをかけていただいたのですが、こちらもすごい。
音楽や曲だけでなく、山田兎さんという人柄がモニタされる音から繊細に伝わってくる、そんな音でした。
高級料理店の料理の”味”があるように、最高級の”音”にもそれが持つ味があるとふと感じました。耳や心で味わう味です。
濃厚で、緻密で、洗練されていて、心にふれるもの。
Murraさんでそういったものをご馳走になったのかな、とそんなぜいたくな気持ちにもなりました。
そんなこだわり、本物だけを追求されてきた店長さんが創ってこられたMurraという空間で、レギュラー出演されている山田兎さん。
山田兎さんもMurraの店長さんが本物を求める気概、それを音楽で追求されてきていると、そう感じています。
今回、その山田兎さんのMurraさんでのライプを、Liveglobeから配信させていただくことが叶いました。
Murraさんという場と、山田兎さんの音楽がミックスして生まれるものをお届けしたい、そう考えています。
みなさまにもぜひ、京都 出町柳の”JAZZ CAFE Murra”で刻まれる音楽の歴史をぜひ、感じ取っていただきたいと考えています。
お越しいただける方は、ぜひMurraさんへ。
遠方や海外の方、お越しいただくことが難しい方は、ぜひLiveglobeでのライブ配信でご参加ください!!!
Liveglobe
山田兎 2023/03/17 Live at KYOTO JAZZ Cafe Murra
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